これまで「おうちSTEAMプログラム」に参加したことのあるメンバー同士が出会い、対話し、行動していくための場所として2023年にOPENした新たなコミュニティ「ラボラトリー」。
子どもたちとのプロジェクトづくりや、私たちの日々の興味・関心をシェアしながら、子育て観を深めています。
今回のコミュニティ内イベントでは、自身の子育て経験を書籍化したミチコさんがスピーカーに。
HSC(Highly Sensitive Child:ひといちばい繊細な子)のお子さんと過ごす中での気づきや工夫を綴った書籍「HSCの子育て こんなことやってみた」はKindle Unlimitedでもお読みいただけます。
|🚀チェックイン:最近読んだ本はなに?
今日のトークテーマと関連したチェックインからスタート。
メンバーの近況と共に、最近読んだ本や読みたい本についてシェアしあいました。
最近読み終わった「ブルーピリオド」という漫画を紹介します。美大生を目指す高校生の物語で、絵に向き合う姿や自分自身と向き合う様子が描かれています。とても面白く勉強になったので、家に置いておきたいと思うほど気に入っています。
私は、最近読んだ本が特になく、読みたい本を探している最中です。ミステリーのジャンルが好きで、特定の作家の作品を集めていたものの、最近読む機会がなくて作家の名前をド忘れしました(笑)のちほどコミュニティ内で、読んでいた作家をシェアしますね。そうそう、本棚の整理もしたいですね。
以前好きだったひすいこうたろうさんの新しい本を読んでいます。自分の授業を組み立てる上で、考えすぎるとしんどくなるので「楽しくするには?」を忘れないようにこの1ヶ月過ごしています。
私は主に耳で読書していて、Kindleで本を読み上げさせることが多いです。最近読んだのは「ピダハン」という本で、ジャングルの奥地に住む民族の話です。彼らの言葉や考え方はとてもユニークで、興味深いものがたくさんあります。たとえば、彼らには右や左といった概念がなく、川の上流や下流で物事を考えるそうです。また、彼らは食料を備蓄せず、食べ物がないのに3日間踊り続けることもあるそうです。このような話を読むと、全く違う世界があることを感じることができます。そんな面白い本「ピダハン」は、みなさんにもおすすめです。
|📚書籍出版のきっかけ
今回、初めてAmazonのKindleにて電子書籍を出版されたミチコさん。
ご自身の経験を綴った「HSCの子育て こんなことやってみた」では、繊細さんの娘さんを子育てする中でやってみた行きしぶりへの対応、先生に伝えたこと、幼稚園選び、性教育などなど…具体的なエピソードが書かれています。
ミチコ:今回本を出版して約1ヶ月程が経ちました。とあるコミュニティに所属しているのですが、そこではKindle出版を行っている人が多かったんです。出版は特別なことではないと感じたことが、私自身も出版を決意するきっかけになりました。
一見ハードルが高そうに思えますが、Kindle出版にかかる費用は無料で、オンライン上で全ての手続きが完結します。また、Kindle Unlimitedというサービスに登録していることで、読まれたページ数に応じて収益が得られる仕組みになっています。
ブログを2年間書いていた経験があり、それをまとめたら本にできるのではないかと考えました。当初は年内を目標にして、執筆から4ヶ月で出版しようと思っていました。初めての執筆プロセスの中で、予定より1ヶ月程遅れて年明けの出版になりましたが、それでも最終的に本を出版することができ、良い経験となりました。
💡他にはこのようなことについてお話頂きました。
🖋 情報収集と執筆プロセス
🖋校正フィードバックと締切り
🖋執筆ツールとコスト
|👀出版後の周りの反応
ミチコ:今回、3万〜4万字の本になりました。ブログとの違いとして書籍の方がまとまった情報を伝えやすいと感じました。
ブログだと埋もれてしまいがちで人気が出るのはとても難易度が高そうですが、本だと読者に選んでもらいやすい印象です。
実際に出版してみて気づいたことは、Kindle出版は「実はたくさんの人が行っている」ということです。副業として取り組む人も多く、一部の人は月に70万円も稼ぐ人もいるみたいです。読み放題でたくさん読まれるケースもあるらしく、とても驚きました。自分が作ったものでお金が入ることは単純に嬉しいですよね。広告収入ではなく、自分の書いたものが直接収入になる点が魅力だと感じています。
ブログから書籍にするプロセスの中で、もう一度資料を確認したり、これまでの生活を振り返ることで、新しい発見や新しい知識が得られたことが良かったです。
出版後、読者から「HSCについての理解が深まった」「子どもに関する気づきがあった」という反応があり本当に嬉しかったです。また、夫が本を読んで子どもに対する考え方を共有できたことや、子どもたちが本や出版に興味を持つようになったことも喜びになっています。子どもたちは親の活動を真似し、自分たちも本を書くことに興味を持っているんです。
|💡HSCという言葉に出会ったきっかけは?
ここからは、書籍に書かれている「HSC(Highly Sensitive Child)」について質問を交えて詳しくお話頂きました。
ーミチコさんが最初にHSCという言葉に出会ったきっかけは何ですか?
ミチコ:子どもが痛みに敏感だったことがきっかけでHSCに出会いました。例えば、お祭りのときに砂が入ったサンダルを履いていたとき、子どもがずっと「足が気持ち悪い、痛い」と言っていたんです。その後、筋肉痛になったときも、足が痛いとずっと言っていた。そこで、インターネットで検索し、HSC(Highly Sensitive Child)にたどり着きました。
他には、お友達の中にはとても怖がる子がいてHSCだと気づいた人もいます。
HSCについて調べるために本を読みましたが、当時はまだHSP(Highly Sensitive Person)という言葉も一般的ではなく、資料が少なかったです。現在は、HSPやHSCに関する本が増えています。
ー書籍ではマカロニサラダの例で書かれていますが「給食の練習を前もって行う」アイデアはどこから来ましたか?
子どもが食べ物に対して嫌がる理由が、「分からないこと」に対する不安だということを教えてもらい、前もって練習することを考えました。
子どもの成長や発達段階を考慮しながら、どのような対応がうまくいくのかを試行錯誤してきました。子どもに対するアプローチは、姉妹でも全然違いますよね。毎日の子育ての中で試行錯誤を繰り返し、子どもへの対応を経験を積んでいくことで手探りで学んできました。
|❤️🔥親のパッションと子育て
ミチコ:今後の取り組みとしては、紙の本も作りたいと考えてます。電子書籍を使っていない人もいますし、紙の本を作成することでプレゼントや贈り物にもできます。ただ、紙の本の制作は余白の設定などが難しく、これに挑戦することが目標の一つです。次回作としては、現在小学3年生の子どもが、前年度に先生との関係が上手くいかず保健室に通ったり、昼までに帰ることがあった1年間の経験を綴ろうと考えています。これまでの経験もブログを書いてきたので、まとめる作業から始める予定です。夏休みに入るとなかなか時間がとれないこともあるので、学校に行っている間にコツコツ書いていきたいです。
今回のイベントでは、書籍出版が意外と簡単にできることや、日常の体験や経験を言語化することでそれが一冊の本になることに参加メンバー全員が驚きました。
そして、子育てをしながらブログを書くことはもちろん、さらに時間を見つけて執筆作業をすることなどパッションを持って取り組むミチコさんの姿と、その姿を見て刺激を受け、お子さんたちが自分の作品を作るようになったエピソードは、とても心に残ります。
私たちの日常を言語化して共有することで、つながりを持ち、新たな視点や発見を得る。それらがまた私たち自身の子育て・教育につながり循環していくことを実感した時間となりました。
これからも、日常を共有することで子育て観を新たに発見し、メンバーと対話しながら考えたいトピックを中心に思考を深める機会をつくるため、コミュニティ内でイベントを開催していきます。
おうちSTEAMプログラムでは視野を広げる・再発見するための座談会を開催。お子さんとのプロジェクトをつくり、遊びと学びを繋いでいきます。
そして、プログラム修了生限定コミュニティ「ラボラトリー」では、おしゃべり会やイベントを重ね、さらにプロジェクトを深めていくための機会・子育て観を発見する機会をつくっています。
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